自動車メーカーのオーダーシステム(1) [車全般]
私たちが新車を買うとき、車種を選び、グレードを選び、色を選び・・・と、
自分の欲しい仕様をつめていくわけですが、
大抵の国産車は、決まった色と決まった内装の組み合わせでしかオーダーすることが
出来ません。
ところが、初代の日産セフィーロ(A31)、それも立ち上がりの頃のセフィーロは、
フルチョイスに近い形で車をオーダー出来ました。
(初代セリカもフルチョイスだったようですが・・・)
セフィーロの場合は、エンジン3種、足回り3種、内装も確か3種ぐらい、
それに好きなボディカラーを組み合わせてオーダーできる、というものでした。
このシステムの最大のメリットはもちろんユーザーにあるわけで、
100%とは行かないまでも、ある程度は自分の好みに車を近づけることが可能です。
ところが、日産はこのシステムを2年後のマイナーチェンジで止めてしまいます。
その理由は正確には分かりませんが、以下の理由でなかろうかと推測します。
・販売会社の在庫の問題
通常、販売会社は、売れ筋の色、グレードの車を在庫として確保します。
当然、メーカー発注より納期が早いですし、登録ベースで実績となる販社としては、
その月の登録台数も読みやすくなります。
しかし、ユーザーにチョイスしてもらうということは、どの仕様が当たるかわからないため、
販社が見込みで発注することが出来ません。
そうなると必然的に、メーカーから販社へ卸す台数が減ります。
・納期の問題
日本のユーザーは(私も含めてですが)、納期が長くなることを嫌がります。
通常、メーカー発注車となると、大体1ヶ月からそれ以上にならないとディーラーに入庫しません。
ユーザーは「はよ持って来い!」と言うでしょうから、販社の首が締まります。
・営業マンの売りやすさの問題
実は自動車の営業というのは、ある程度固定された組み合わせを
メーカーで設定してくれたほうが売りやすいというのがあります。
そのほうがお客様も迷わなくて済むので、商談もスムーズに進むのです。
さて、最近ネタが持たないので、続きは明日・・・
こんばんは!
そうそう、セフィーロのオーダーシステムあれはいいと思いましたよ。
自分も、日産に勤務してた頃そう思ってた。
そう言えば、初代セフィーロの中古が走り屋の間で
いっときプレミアムが付きましたね。(自分の記憶では)
初代セフィーロは、以外にも売れて生産が間に合わなかったんですよ。
エンジンも供給が間に合わなくて、ターボ車はスカイラインのターボエンジンなどを載せてたくらいなんです。セフィーロ用のセットアップにはしてなかったと思う。ちょっと、裏事情を話してみました。
by kumaina (2005-02-11 21:42)